為替の動向 - 今週(1/16〜)の注目ポイント

17-18日に開催予定の「日銀金融政策決定会合」に最も注目している。12月会合で 突然動いて 市場に大きなショックを与えたこと、また、黒田総裁が 会合後の記者会見で、『金融政策の枠組みや 出口戦略等について具体的に論じるのは、時期尚早。』『今のところYCCにしても、大幅な金融緩和の政策にしても、それを直ちに見直すような状況になるとは思わない。』と述べていたことから、1月は 動かず、12月に行った修正の効果・影響を見極めるのだろうと考えていた。しかし 今、市場では 政策の追加修正観測が台頭し警戒されている。

修正については「マイナス金利政策 (短期 -0.1%) の解除」や「10年国債の 利回り目標の更なる変動幅拡大や撤廃」が考えられるが、以下などを踏まえ、どういう決定がなされるのか?

  •   黒田総裁の任期は23年4月8日迄、雨宮・若田部 両副総裁の任期は 同3月19日迄
  •   黒田総裁の任期満了前 の 決定会合は、1月17-183月9-10 の2回。
  •   先週から、日本国債が大量に売られていること。12日、日銀は 4兆6,144億円 (一日としては それまでの過去最大) 国債買入れ を行い、長期金利の抑え込みに動いた。13日、日銀は 更に多い5兆83億円の 国債買入れ を行ったが「10年債利回り」は 日銀が上限とする0.50%を突破、一時  0.545%まで上昇した。米欧に比べれば まだまだ低いが  2015年6以来 (7年7ヶ月ぶり) の高水準となった。
  •   金融機関の決算期末が 3 であること、政策修正の悪影響 (金利上昇に伴う、保有金融資産の含損拡大など) を抑えること。 

  先週、門間元日銀理事は『早ければこの1月にも、10年国債の利回り目標の撤廃を検討するのではないか?』との見方を示していたが、本当に大きく動くのなら 期末直前は避けた方がよい気がするが、果たしてどうなるだろうか。

作成日:2023/01/17
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Allears オールイヤーズ事務局で作成した記事です。