資産運用に関するQ&A
資産形成の方法を教えて
投資初心者ですが、どのようにして資産を形成すれば良いのか教えてもらえますか。
質問日:2022/06/16
資産形成をするには、投資の基本原則を知っておく必要があります。個人が投資する場合の投資の4つのポイントは次の通りです。
1.余裕資金を投資する。
2.時間は個人投資家の味方。
3.高い時に買わずに安い時に買う。
4.リスクとリターンは釣り合う。
1.余裕資金を投資する。
あなたが、保有する資産は5つのタイプに分類されます。
①手元資金:毎日の生活のために手元に置いておく資金です。
②準備資金:突発的な支出に備えて準備しておく資金です。例えば、病気をした時の備えがこれに当たります。
③短期資金:旅行や自動車などの購入資金です。
④中長期資金:子どもの教育資金、老後の生活のための資金、住宅資金
⑤余裕資金:自由に使っても生活に支障のない資金
①~③を株式などで運用してしまうと、いざ支出が必要となった時に、株価が下がっていると安い値段で株式を売らないといけない羽目になってしまいますので、現預金で保有すべきでしょう。
そのため、資産形成をするための資金は、④と⑤とするのが原則です。
④の中長期資金は、資産形成に時間をかけることができることが特徴です。資金使途を考えると、大きなリスクを取らない方が良い一方、現預金で保有しているとインフレにより実質的に目減りしてしまうので、ある程度の利回りがある金融商品を保持することが望ましいといえます。例えば、毎月5万円を20年間積み立てた場合、利息のつかない現金だで積み立てると合計額は1200万円ですが、年3%の利回りの投資信託を購入した場合1641万円になり、1.5倍の差が生じます。これだけ違えば老後の生活もかなり違ってきます。
もっとも、④の資産全てをハイリスク・ハイリターンの投資に回すことは賢い投資とはいえません。高いリスクを取った結果、大損をして老後の資金が大きな目減りすると、貧しく老後の人生を送ることになってしまいます。
⑤の余裕資金については、あなたがどのような投資をしたいか次第です。ハイリスク・ハイリターンの投資をするか、ミドルリスク・ミドルリターンの投資をするか、ローリスク・ローリターンの投資をするかは、人それぞれといえるでしょう。
ハイリスク・ハイリターンの投資をする場合には、損をしても生活には影響がない余裕資金を使うことが原則です。
2.時間は個人投資家の味方である。
金融商品は機関投資家などのプロも市場に参加して取引をしています。そのようなプロと素人の個人投資家では、情報量・知識・経験・使える時間が全く異なります。通常であれば、素人である個人投資家が機関投資家に勝つことは、偶然を除いて不可能でしょう。
しかし、個人投資家が機関投資家などのプロよりも絶対的に有利な点があります。個人投資家には、投資について時間の制約がないことです。機関投資家などのプロ投資家は、他人の資金を預かっているので、毎年(あるいはそれよりも短い期間で)運用成績を評価されるのが一般的です。また、株価などが下がれば損切りをせざるを得ません。個人投資家にはそのような時間的制約はなく、何十年という視点で金融商品を保有できます。
リーマンショックや新型コロナウイルスの影響で一時的に株価が下がったとしても、10年単位で見れば、世界経済は成長しており、株価は上昇しています。たとえ株価が下がったとしても、慌てて売らなければ、株価上昇のメリットを受けることができます。
3.高い時に買わずに安い時に買う。
安い時に買えば利益が出るのは当然のことです。問題はいつ安いかということです。株価がもっと下がると思って待っていたら上がってしまったとかは誰しも経験することです。安い時を知ることは簡単ではありません。
もっとも、これを自動的に実行する投資方法があります。それは「ドルコスト平均法」というものです。ドルコスト平均法は、毎月一定額を積み立て投資するという方法です。例えば、毎月1万円で株や投資信託を買うといった投資方法です。この方法の場合、金融商品の値段が高い場合には少ない量を買い、安い場合には多い量を買うことになりますので、自動的に安い時に多くの金融商品を買うことになります。
4.リスクとリターンは釣り合う。
リターンとリスクの関係はセットなので、ローリスクなのにハイリターンということはありえません。そのような触れ込みで販売されている金融商品は詐欺です。高いリターンがある金融商品には、あなたが気づいていない高いリスクがあるかもしれません。
あなたが、大きく儲けようと思えば高いリスクを取る必要がありますし、低いリスクしか取らないのであれば、大きく儲かることはないということです。
また、分散投資をすることでリスクを分散することも可能ですが、その結果としてリターンは低下します。
このような金融商品のリスクとリターンを踏まえて、あなたの目的に沿った金融商品に投資することが賢い投資といえます。
賢い投資は、状況に応じたケースバイケースの判断ですので、誰にも当てはまる正解はなく、あなたの状況に応じて適切な判断をする必要があります。そのためにアドバイザーからアドバイスを受けることも一つの選択肢です。
1.余裕資金を投資する。
2.時間は個人投資家の味方。
3.高い時に買わずに安い時に買う。
4.リスクとリターンは釣り合う。
1.余裕資金を投資する。
あなたが、保有する資産は5つのタイプに分類されます。
①手元資金:毎日の生活のために手元に置いておく資金です。
②準備資金:突発的な支出に備えて準備しておく資金です。例えば、病気をした時の備えがこれに当たります。
③短期資金:旅行や自動車などの購入資金です。
④中長期資金:子どもの教育資金、老後の生活のための資金、住宅資金
⑤余裕資金:自由に使っても生活に支障のない資金
①~③を株式などで運用してしまうと、いざ支出が必要となった時に、株価が下がっていると安い値段で株式を売らないといけない羽目になってしまいますので、現預金で保有すべきでしょう。
そのため、資産形成をするための資金は、④と⑤とするのが原則です。
④の中長期資金は、資産形成に時間をかけることができることが特徴です。資金使途を考えると、大きなリスクを取らない方が良い一方、現預金で保有しているとインフレにより実質的に目減りしてしまうので、ある程度の利回りがある金融商品を保持することが望ましいといえます。例えば、毎月5万円を20年間積み立てた場合、利息のつかない現金だで積み立てると合計額は1200万円ですが、年3%の利回りの投資信託を購入した場合1641万円になり、1.5倍の差が生じます。これだけ違えば老後の生活もかなり違ってきます。
もっとも、④の資産全てをハイリスク・ハイリターンの投資に回すことは賢い投資とはいえません。高いリスクを取った結果、大損をして老後の資金が大きな目減りすると、貧しく老後の人生を送ることになってしまいます。
⑤の余裕資金については、あなたがどのような投資をしたいか次第です。ハイリスク・ハイリターンの投資をするか、ミドルリスク・ミドルリターンの投資をするか、ローリスク・ローリターンの投資をするかは、人それぞれといえるでしょう。
ハイリスク・ハイリターンの投資をする場合には、損をしても生活には影響がない余裕資金を使うことが原則です。
2.時間は個人投資家の味方である。
金融商品は機関投資家などのプロも市場に参加して取引をしています。そのようなプロと素人の個人投資家では、情報量・知識・経験・使える時間が全く異なります。通常であれば、素人である個人投資家が機関投資家に勝つことは、偶然を除いて不可能でしょう。
しかし、個人投資家が機関投資家などのプロよりも絶対的に有利な点があります。個人投資家には、投資について時間の制約がないことです。機関投資家などのプロ投資家は、他人の資金を預かっているので、毎年(あるいはそれよりも短い期間で)運用成績を評価されるのが一般的です。また、株価などが下がれば損切りをせざるを得ません。個人投資家にはそのような時間的制約はなく、何十年という視点で金融商品を保有できます。
リーマンショックや新型コロナウイルスの影響で一時的に株価が下がったとしても、10年単位で見れば、世界経済は成長しており、株価は上昇しています。たとえ株価が下がったとしても、慌てて売らなければ、株価上昇のメリットを受けることができます。
3.高い時に買わずに安い時に買う。
安い時に買えば利益が出るのは当然のことです。問題はいつ安いかということです。株価がもっと下がると思って待っていたら上がってしまったとかは誰しも経験することです。安い時を知ることは簡単ではありません。
もっとも、これを自動的に実行する投資方法があります。それは「ドルコスト平均法」というものです。ドルコスト平均法は、毎月一定額を積み立て投資するという方法です。例えば、毎月1万円で株や投資信託を買うといった投資方法です。この方法の場合、金融商品の値段が高い場合には少ない量を買い、安い場合には多い量を買うことになりますので、自動的に安い時に多くの金融商品を買うことになります。
4.リスクとリターンは釣り合う。
リターンとリスクの関係はセットなので、ローリスクなのにハイリターンということはありえません。そのような触れ込みで販売されている金融商品は詐欺です。高いリターンがある金融商品には、あなたが気づいていない高いリスクがあるかもしれません。
あなたが、大きく儲けようと思えば高いリスクを取る必要がありますし、低いリスクしか取らないのであれば、大きく儲かることはないということです。
また、分散投資をすることでリスクを分散することも可能ですが、その結果としてリターンは低下します。
このような金融商品のリスクとリターンを踏まえて、あなたの目的に沿った金融商品に投資することが賢い投資といえます。
賢い投資は、状況に応じたケースバイケースの判断ですので、誰にも当てはまる正解はなく、あなたの状況に応じて適切な判断をする必要があります。そのためにアドバイザーからアドバイスを受けることも一つの選択肢です。
この回答をした資産運用アドバイザー
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