デリバティブ取引とは

 デリバティブ取引とは、株式や債券などを利用して生まれた金融商品を取り扱う取引のことです。デリバティブ取引としては、先物取引、オプション取引、スワップ取引などがあります。

1.先物取引

 先物取引とは、将来の一定の時点において、特定の商品を一定の価格で一定の数量を売買することを約束する取引のことです。

 取引時点では、売買の価格や数量などを約束しておいて、将来の約束の日が来た時点で、売買を行います。前もって売買の価格を決めておくるので、価格変動する商品の売買につきものである価格変動リスクを回避できるというメリットがあります。

 先物取引としては、日経225先物取引があります。日経225先物取引とは、日経平均株価(日経225)を対象とした株価指数先物取引です。日経225先物取引の取引単位は、日経平均株価(日経225)を1,000倍した金額が最低取引単位(1枚)です。したがって、日経平均株価が2万7000円の場合には、最低取引単位は2700万円となります。

そんな多額の投資をしたくないという方には、日経225miniという商品があります。日経225先物取引のミニサイズ(10分の1)の商品です。日経平均株価が2万7000円の場合には、270万円が最低取引単位となります。

2.オプション取引

 オプション取引とは、将来の一定時点において、特定の商品を一定の価格で売買する権利(オプション)を売買する取引をいます。

 買う権利をコール・オプション、売る権利をプット・オプションといいます。

 取引所に上場されているオプションもあります。例えば、日経225オプションは、日経平均株価を対象とした株価指数オプション取引です。日経225オプションを購入すると、将来の特定日(SQ日)に、日経平均株価を特定の価格(権利行使価格)で買う(コールの場合)又は売る(プットの場合)権利を買うことになります。

3.スワップ取引

 スワップ取引とは、金利や通貨から生じるキャッシュフローを交換する取引のことをいいます。

 スワップ取引には、異なる通貨の債権・債務を交換する通貨スワップと、変動金利と固定金利を交換する金利スワップなどがあります。

作成日:2022/06/01
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Allears オールイヤーズ事務局で作成した記事です。
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