株式60 %、債券40%の投資戦略は有効か
古くからある投資戦略の中で「株式60 %、債券40%」というものがある。この割合での投資が安定的にもっとも高いパフォーマンスを稼ぎ出すというのだ。
債券で安定的な収益を狙いつつも、株式で値上がり益を狙い、また金利の変動をヘッジするということで、「株式60 %、債券40%」はそれなりの説得力のある投資戦略といえよう。
もっとも、米国株において2022年4−6月期の「株式60 %、債券40%」のリターンがマイナス14%と大幅に落ち込んだことで(Bloombergの記事)、インフレ下における「株式60 %、債券40%」の投資戦略の有効性について活発な議論がなされている。インフレ下においては債券相場が急落したり、下げが長々と続く可能性があるため、債券をポートフォリオに組み入れることについて議論がある。
これについては、利回りが高いのであれば有益であるとの見解がある一方(Bloombergの記事)、債券ではなく別の資産を購入すべきであるとの意見もある(Forbesの記事)。
いずれにせよ高インフレに突入した今となっては、無批判に「株式60 %、債券40%」の投資戦略をとる時代は終わりを告げたといえよう。
オールイヤーズ事務局で作成した記事です。