為替の動向(3/27)の注目点

シリコンバレー・バンク と シグネチャー・バンクの連続破綻を受け「据え置きでは?」との見方もあったが、政策金利の誘導目標を「4.75~5.00」とした。07年9月以来の高水準である。ペースは 0.75% ⇒ 0.50% ⇒ 0.25%と 鈍化してきたが、利上げは  9会合連続である。一方、パウエル議長は  3月7日の議会証言で『経済指標などのデータ全体が、より速い引き締めが必要であることを示せば、利上げペースを引き上げる用意がある。』と述べていたため「0.5%利上げとならず」「23年末の政策金利見通しも引き上げられず」、市場は「ハト派的」と受け止めた印象。尚、議長本人は『年初来、経済指標が強めに出たことによる 利上げの必要性を、銀行破綻によって予想される金融環境の引締まり(可能性) が、オフセット。』と説明していた。FOMC声明文では“ongoing increases in the target range will be appropriate”『継続的な利上げが 適切になるだろう』の文言が削除され、政策金利がターミナルレートに近づいていることが示唆された。
パウエル議長は 記者会見で、『銀行システムは健全であり耐久力がある。強固な資本と流動性を維持している。』『前回のFOMC以来、経済指標は 想定を上回る強さ、経済活動や インフレに勢いがある。』『0.25%の利上げを決めたが、必要があれば 更に金利を引き上げる。』『FOMCメンバーは、年内の 利下げを見込んでいない 。』など述べ、市場に燻る「年内にFRBは利下げに転ずる」との見方を否定した。

作成日:2023/03/28
  • Twitter
  • Facebook
  • LINE
Allears オールイヤーズ事務局で作成した記事です。