【東大大家の素人投資日記】証券口座をつくってみた
証券口座をつくってみた。とりあえずSBI証券にした。
口座開設の目的は、第一には銀行預金以外の資産保有方法を勉強しておきたいということ。第二には、国策としてNISAという非課税枠まで用意された以上、事実上これが年金の補填手段となるのだろうし、何も知らないというわけにもいかないだろうということ。特に厚生年金をあまり持たない自分は、通常の勤め人方よりも気を用いる必要があろう。第三には、日本政府が積み上げた借金について、あまり楽観していない。返すつもりのない借金が許される道理はない。だから、いくらかでも円預金以外でもつ方法を学びたいということ。
もともと証券なんてわかってもいないのだから、証券会社の選択に深い理由はない。おそらく大きな会社であれば、どこであってもそれなりの利便が得られるに違いない。
強いていえば、口座開設数のシェアでは、SBI証券が約39%、楽天証券が約35%であるという一意見をみた。そうだとすればこの二社だけでかなり圧倒的なシェアだ。これにいちいち争う必要もあるまい。このどちらかに口座をつくって、もし不足であれば、新しい口座を作ることをその時考えよう。
失礼ながら年齢をみると、北尾吉孝氏が1951年生まれ、三木谷浩史氏が1965年生まれだから、二社が強力なオーナー会社であることを考えると、代替わりリスクを少しでも避けるなら楽天のほうがよい。しかし実際には会社内がどうなっているかわからないので、想像を積んでも仕方がない。
もうひとつには、そんなに資産持ちでもないので、積立NISAに投げてしまうと、あとは手元にいくらも残るわけでもない。そうすると、1株未満から買える「ミニ株」くらいが初心者がとれるリスクとしては、ちょっぴり魅力的にみえるのだ(でも株主総会には出られないようなので、楽しみは半減した)。この制度はSBIにはあって楽天にない。
その他、実際に手に触れてみて、ソフトウェアが使いやすいかとか、いろいろな予期せぬ事情が重要になってくるだろうとは思うのだけれど、事前にわかる簡単な要素からは、SBI証券の敷居がいくらか低いように思われた。
それで、SBI証券に申し込んだ。マイナンバーの証明を取りに、マイナンバー記載の住民票をもらいに役所に行く必要があった。身分証明書とマイナンバーを写真にとってネット上で先方に送る。ネット手続きでは、NISAと積立NISAの定義を正確に覚えていることが問われた。また、勤務会社や役職あるいは預貯金などをやけに根堀り葉掘り尋ねられる。そうした質問は「インサイダー取引を避けるため」と説明されるのだけど、なんだか余計なお世話だし、良い印象は受けない。とまれ、求められる入力を一通り済ませると、数日で郵送でパスワード類が送られてきた。
パスワードを入れてログインすると、初期設定で先物・FX・金取引などを扱うか聞いてくるが、すべて回答は後送りできる。一攫千金はまったく期待していない。さて、これで証券口座はできあがったわけである。
執筆:東大卒大家
[東大卒、ゆえあって大家業を営む筆者が、友人のオールイヤーズ運営事務局に原稿執筆を懇願され、証券投資を始めることに。ド素人の観点から証券投資について語る。毎週1回更新予定。]
証券口座をつくってみた
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