生命保険の種類

 個人向けの生命保険については多くの種類がありますが、①万が一に備える保険として、定期保険、終身保険、養老保険、収入保険、変額保険などがあります。②病気やケガに備える保険としては、特定疾病(三大疾病)保障保険、医療保険、がん保険などがあります。③介護に備える保険としては、介護保険があります。④老後に備える保険として、個人年金があります、⑤こどものための保険として、学資保険などがあります。

 資産形成の観点でいえば、④の個人年金保険が重要です。

1.万一に備える保険

①定期保険

 保険期間は一定で、その期間に死亡した場合に保険金を受け取ることができる保険です。保険金額が保険期間中一定で変わらない定額タイプ、契約後一定期間ごとに保険金額が減っていく逓減(ていげん)タイプ、保険金額が増えていく逓増(ていぞう)タイプがあります。

②終身保険

 保険期間が一定ではなく、一生涯死亡保障が続きます。死亡した場合には死亡保険金を受け取ることができる保険です。

③養老保険

 保険期間は一定で、その間に死亡した場合には死亡保険金を、満期時に生存していたときには満期保険金を受け取ることができる保険です。

④収入保障保険

 死亡した場合、契約時に定めた保険期間満了時まで年金を受け取ることができる保険です。

⑤変額保険

 資産運用を行い、その運用実績によって保険金額等が増減する保険です。死亡した場合には、基本保険金+変動保険金が受け取ることができます。満期保険金額は、運用実績により基本保険金額を上回る場合もあれば下回る場合もあります。投資による収益が期待できる一方で、損失が発生する可能性もあります。

2.病気・ケガに備える保険

①特定疾病(三大疾病)保障保険

 三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)になったとき、生前に死亡保険金と同額の特定疾病保険金を受け取れます。死亡した場合には、死亡保険金が受け取れます。

②医療保障保険

 病気やケガで入院したり手術を受けたときに給付金を受け取れます。死亡保険金を受け取れるものもありますが、金額は少額です。

③がん保険

 がんにより入院したり手術を受けたときに給付金を受け取れます。死亡保険金を受け取れるものもありますが、金額は少額です。また、一般的に、保険契約後90日以内にがんと診断されても保障の対象とはなりません。

3.介護に備える保険

①介護保険

 介護が必要な状態になり、その状態が一定期間継続したときに一時金や年金を受け取れます。死亡した場合には、死亡保険金が受け取れますが金額は少額です。

4.老後に備える保険

①個人年金保険

 契約時に定めた年齢から年金を受け取れますが、受け取る期間は一定期間や一生涯にわたるものなど種類はさまざまです。また、年金開始前に死亡すると、死亡給付金が受け取れます。

5.こどものために備える保険

①学資保険

 こどもの入学や進学などにあわせて、祝金や満期保険金が受け取れます。また、親が死亡した場合、以後の保険料が免除され、満期まで育英年金が受け取れるタイプもあります。

作成日:2022/06/01
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Allears オールイヤーズ事務局で作成した記事です。
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