年金の繰り上げ、繰り下げ受給の損得

 

 老齢基礎年金を受け取れるのは原則として65歳からですが、60歳から64歳の間に受け取りを開始する繰り上げ受給や、66歳から75歳の間に受け取りを開始する繰下げ受給を選ぶこともできます。

 繰り上げ受給をする場合には、年金額は、繰り上げた月数×0.5%減額されます。したがって、60歳から受けとる場合には、5年(60ヶ月)×0.5%=30%減額されます。

 繰り下げ受給をする場合には、年金額は、繰り上げた月数×0.7%増額されます。したがって、75歳から受け取る場合には、10年(120ヶ月)×0.7%=84%増額されます。

 繰り上げると、受給期間は長くなりますが、年金額は減ることになり、他方で、繰り下げると、受給期間は短くなりますが、年金額は増えることになります。

 そこで、年金額を繰り上げるか、繰り下げるか悩むことになります。

 老後の資産・収入に不安がなく、かつ長生きする見込みがあれば、繰り下げをするのがよく、他方で、老後の資産・収入が少なかったり、長生きできなさそうであれば、繰り上げる方がよいということになりそうです。

作成日:2022/06/01
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Allears オールイヤーズ事務局で作成した記事です。
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