IFAとは

1.IFAとは

 IFAとは、Independent Financial Advisor(インディペンデント・ファイナンシャル・アドバイザーの略称です。確立した定義はありませんが、日本では、証券会社の営業マンと異なり、特定の証券会社に属さず、独立・中立的な立場でお客様に金融商品についてのアドバイスをし、金融商品の仲介をするアドバイザーのことを指すことが多いです。

 金融商品仲介業者としてのIFAになるためには、「金融サービスの提供に関する法律」に基づいて内閣総理大臣の登録を受けることが必要です。金融商品仲介業者とは、証券会社などの金融商品取引業者や銀行などの登録金融機関の委託を受けて、有価証券の売買の媒介などを行う者をいいます。

 証券会社に所属する営業マンは、会社員という性質上、過去には、ノルマに追われて不要な商品の販売や買い替えなどを提案することが問題となることもありました。

 これに対し、IFAは、特定の証券会社に属さず、ノルマに追われることもないため、お客様のためにお客様目線で金融商品についてのアドバイスをしやすいといえます。

 IFAは、証券会社や銀行からの委託を受けて、金融商品の取引の勧誘や仲介、申込みの受付等をしているので、取引の契約当事者にはなりません。顧客はあくまでも委託元の証券会社と契約し、顧客は証券会社に証券口座を持つことになります。

 IFAの報酬は、証券会社がIFAに支払うため、IFAは、原則として顧客から報酬をとることはありません。なお、IFAが受領する手数料については法律上、開示が必要とされています。

 一般的に、IFAは株式・投資信託・債券などの売買手数料のほかに、顧客が保有する投資信託の残高に応じて報酬を毎月受け取ることができます。IFAは、預かり資産額を増やすことにより安定的な収入を得ることができます。そのため、顧客との長期的な関係を築き、信頼を得ることが、IFAにとって収入を安定的に増やすために重要といえます。

2.IFAを選ぶ4つのポイント

 IFAを選ぶに当たってのポイントは、自分のニーズに合ったIFAを選ぶことです。例えば、自分が退職金を運用したい場合に、企業オーナーをメインの顧客とするIFAに相談しても、適切なアドバイスを得られない可能性があります。この場合には退職金の運用について豊富な経験を持つIFAに相談するのが良いといえるでしょう。

 チェックすべきポイントを4つ挙げるとすれば、

  1. 主な顧客層
  2. 得意分野
  3. 経験年数
  4. 料金体系

が挙げられます。

 預り資産のポートフォリオやパフォーマンスも自分のニーズに合っているかをチェックすると良いでしょう。なお、パフォーマンスは必ずしも高ければ良いというものではなく、高リスクの投資をしているために一時的に高いパフォーマンスなっていることもあるので、ポートフォリオを見ることも重要です。

 最近ではウェブでの面談も増えているので業務地域の重要性は減っていますが、直接面談することを重視する方にとってはIFAの事務所の所在地も重要になります。

作成日:2022/06/01
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Allears オールイヤーズ事務局で作成した記事です。
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